ニュースレター Vol.48

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2013年(第29回)日本国際賞授賞対象分野2013年(第29回)日本国際賞は「物質、材料、生産」および「生物生産、生命環境」です。世界各国の推薦人から数多くの受賞候補者の推薦書が寄せられ、財団に設置された日本国....

2013年(第29回)日本国際賞授賞対象分野2013年(第29回)日本国際賞は「物質、材料、生産」および「生物生産、生命環境」です。世界各国の推薦人から数多くの受賞候補者の推薦書が寄せられ、財団に設置された日本国際賞審査委員会による厳正な審査が行われています。受賞者の発表は2013年1月、授賞式は同年4月に予定されています。「物理、化学、工学」領域授賞対象分野:「物質、材料、生産」背景、選択理由従来にない機能を持つ新しい物質や材料の発見、発明、そして高度なものづくり技術が、これまで多くの技術革新を実現し、社会の発展に貢献してきました。物質、材料では、新機能を有する半導体、高分子、天然産生物質、ナノ材料、さらに触媒の開発などが、また、生産面では、計算機援用設計・生産技術、計測技術などを含む新技術が、産業の革新と高度化に貢献してきました。限りある資源を有効に利用し、環境を守りながら持続可能な社会を築くために、新しい機能を持つ物質、材料の開発、さらには画期的な生産技術が不可欠となっています。対象とする業績2013年の日本国際賞は、「物質、材料、生産」の分野において、飛躍的な科学技術の発展をもたらし、新機能を有する物質、材料の開発及び設計、生産技術の高度化によって、新しい製品や産業を創造し、生活の利便性や安全性の向上に寄与するなど、人類社会に大きく貢献する業績を対象とします。「生命、農学、医学」領域授賞対象分野:「生物生産、生命環境」背景、選択理由人類の生存は、地球上の生物資源をさまざまな形で持続的に利用することなくしては成り立ちえません。しかし、その生物資源を育む地球の生命環境は、急速に劣化しつつあります。これまで、多くの技術革新によって食糧生産性は飛躍的に増大してきましたが、人口はそれをも超えて急速に増えようとしています。こうした地球社会において、かけがえのない生命環境を守り、生物の多様性を保全する環境技術の開発とともに、持続可能な環境調和型の生物生産技術の創造が求められています。対象とする業績2013年の日本国際賞は、「生物生産、生命環境」の分野において、飛躍的な科学技術の発展をもたらし、人間活動が環境に及ぼす影響の計測評価や対策手法の開発を通じて、生物多様性の維持や生命環境の保全に寄与し、あるいは食糧や有用物質などの生物生産技術の進展によって飢餓や貧困を克服するなど、人類社会の福祉に大きく貢献する業績を対象とします。国際科学技術財団とは公益財団法人国際科学技術財団は1982年に設立され、日本国際賞による顕彰事業のほかに、一般の方々を対象とした「やさしい科学技術セミナー」の開催や若手科学者の育成のための研究助成事業など科学と技術の更なる発展に貢献するための活動を行っています。研究助成事業日本国際賞の授賞対象と同じ分野で研究する35歳未満の若手科学者を対象に、独創的で発展性のある研究に対し、助成を行っています。将来を嘱望される若手科学者の研究活動を支援・奨励することにより、科学技術の更なる進歩とともに、それによって人類の平和と繁栄がもたらされることを期待しています。「やさしい科学技術セミナー」私たちの生活に関わりのある、様々な分野の科学技術について、その分野の専門家にやさしく解説していただきます。講演ばかりでなく実験や研究室の見学なども行われ、学生から一般の方々を対象に年10回各地で開催しています。ストックホルム国際青年科学セミナーノーベル財団の協力でスウェーデン青年科学者連盟が毎年ノーベル賞週間にストックホルムにおいて開催する「ストックホルム国際青年科学セミナー(SIYSS)」に1987年以降、毎年2名の学生を派遣し、世界各国から派遣された若手科学者との国際交流の機会を提供しています。