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2015年(第31回)日本国際賞候補者推薦受付始まる
「資源、エネルギー、社会基盤」と「医学、薬学」の2分野

公益財団法人国際科学技術財団(理事長 矢﨑義雄)は本日、2015年(第31回)日本国際賞(Japan Prize)の授賞対象分野である「資源、エネルギー、社会基盤」と「医学、薬学」の2分野について、受賞にふさわしい候補者の推薦の受付を開始したことを発表しました。推薦は、財団が選んだ約13,000名の世界各国の著名な学者・研究者によって行われます。推薦を受けて財団内で審査を行った後、受賞者を確定し、2015年1月に発表する予定です。

受賞者の選定にあたっては、まず、各分野の「審査部会」が専門領域における候補者の業績を審査します。さらに、「日本国際賞審査委員会」が社会的な貢献を加味した総合的な審査を行い、同委員会からの推挙を受けた「理事会」が最終的に審議し、決定します。2015年(第31回)日本国際賞候補者の推薦期間は2014年2月末までで、推薦人による推挙を受けてから約10ヶ月の審査期間を経て受賞者が選定されます。

現在、2014年(第30回)日本国際賞受賞者の最終選考が行われています。授賞対象分野は「エレクトロニクス、情報、通信」と「生命科学」の2分野で、2014年1月に発表される予定です。

日本国際賞は、毎年、2領域6分野の中から2つの分野を対象に、各分野で独創的で飛躍的な研究成果を挙げ、科学技術の進歩に大きく貢献し、さらに、人類の平和と繁栄に著しく貢献する業績を成したと認められる科学者・研究者に授与されます。原則として1分野から受賞者1名を選び、賞状と賞牌を授与。また、各分野に対して賞金5千万円が贈られます。

財団では、推薦者が適切な候補者をタイミング良く推薦できるよう、向こう3年間の授賞対象分野を発表しています。2017年までの対象分野は次の通りです。

「物理、化学、工学」領域
 
「生命、農学、医学」領域
授賞対象分野
授賞対象年(回)
授賞対象分野
資源、エネルギー、社会基盤
2015年(第31回)
医学、薬学
物質、材料、生産
2016年(第32回)
生物生産、生命環境
エレクトロニクス、情報、通信
2017年(第33回)
生命科学

2015年(第31回)日本国際賞の授賞対象分野の背景と選択理由、また対象となる具体的な業績についてはこちらをご参照下さい。

 

2015年(第31回)日本国際賞授賞対象分野と業績

「物理、化学、工学」領域

授賞対象分野:「資源、エネルギー、社会基盤」

<背景、選択理由>
世界の人口が継続して増加傾向にある中で、環境制約、資源制約を克服し、格差を縮小しつつ人類社会の均衡ある発展の道筋を見いだすことが、今世紀の最大の課題と言えます。そこでは、資源・エネルギー利用、水資源利用、物質循環、都市開発、運輸・交通などに関わる基盤技術の革新が改めて強く求められています。特に、資源の新しい開発・利用技術の創造、生活や産業などにおける省エネルギーの推進や代替エネルギー技術の開発、さらには安全・減災対策など社会基盤技術の革新が重要な課題となっています。

<対象とする業績>
2015 年の日本国際賞は、「資源、エネルギー、社会基盤」の分野において、飛躍的な科学技術の発展をもたらし、資源利用技術、エネルギー技術、社会基盤形成技術などの創造・革新・普及を通じて、人類社会の持続性、地球環境の改善に寄与するなど、社会に大きく貢献する業績を対象とします。

 

「生命、農学、医学」領域

授賞対象分野:「医学、薬学」

<背景、選択理由>
近代科学の発展は医学、薬学分野に著しい進歩をもたらしました。様々な疾病の病態メカニズムが解明されることにより、新たな予防法、診断法や治療法が次々に確立されてきています。そのような中、先進国では高齢化やライフスタイルの変化にともなう疾患が増加する一方、途上国では未だに十分な医療の恩恵を被ることができない地域が多く存在しています。加えて、グローバル化にともない新興再興感染症が世界的に大きな問題となっています。このような時代の変化の中で医学や薬学は、工学や情報科学などとの融合を含む新しい医療の創造と普及、新規医薬の開発・生産、ドラッグデリバリーシステムの開発などを通じて、人々の健康な生活に一層の貢献をすることが期待されます。

<対象とする業績>
2015年の日本国際賞は、「医学、薬学」の分野において、飛躍的な科学技術の発展をもたらし、疾病の予防、診断、治療、予後の予測に関する新たな発見や革新的な技術の開発を通じて、人々の健康増進に寄与することにより、社会に大きく貢献する業績を対象とします。

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