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2017年(第33回)日本国際賞候補者推薦受付始まる
「エレクトロニクス、情報、通信」と「生命科学」の2分野

 

公益財団法人国際科学技術財団(理事長 矢﨑義雄)は本日、2017年(第33回)日本国際賞(Japan Prize)の授賞対象分野である「エレクトロニクス、情報、通信」と「生命科学」の2分野について、受賞にふさわしい候補者の推薦の受付を開始したことを発表しました。推薦は、財団が選んだ約13,000名の世界各国の著名な学者・研究者によって行われます。推薦を受けて財団内で審査を行った後、受賞者を確定し、2017年1月に発表する予定です。

受賞者の選定にあたっては、まず、各分野の「審査部会」が専門領域における候補者の業績を審査します。さらに、「日本国際賞審査委員会」が社会的な貢献を加味した総合的な審査を行い、同委員会からの推挙を受けた「理事会」が最終的に審議し、決定します。2017年(第33回)日本国際賞候補者の推薦期間は2016年2月末までで、推薦人による推挙を受けてから約10ヶ月の審査期間を経て受賞者が選定されます。

現在、2016年(第32回)日本国際賞受賞者の最終選考が行われています。授賞対象分野は「物質、材料、生産」と「生物生産、生命環境」の2分野で、2016年1月に発表される予定です。

日本国際賞は、毎年、2領域6分野の中から2つの分野を対象に、各分野で独創的で飛躍的な研究成果を挙げ、科学技術の進歩に大きく貢献し、さらに、人類の平和と繁栄に著しく貢献する業績を成したと認められる科学者・研究者に授与されます。原則として1分野から受賞者1名を選び、賞状と賞牌を授与。また、各分野に対して賞金5千万円が贈られます。

財団では、推薦者が適切な候補者をタイミング良く推薦できるよう、向こう3年間の授賞対象分野を発表しています。2019年までの対象分野は次の通りです。

「物理、化学、工学」領域
 
「生命、農学、医学」領域
授賞対象分野
授賞対象年(回)
授賞対象分野
エレクトロニクス、情報、通信
2017年(第33回)
生命科学
資源・エネルギー、環境、社会基盤
2018年(第34回)
医学、薬学
物質、材料、生産
2019年(第35回)
生物生産、生命環境

2017年(第33回)日本国際賞の授賞対象分野の背景と選択理由、また対象となる具体的な業績については次のページをご参照下さい。

 

2017年(第33回)日本国際賞授賞対象分野と業績

 

「物理、化学、工学」領域

授賞対象分野:「エレクトロニクス、情報、通信」

<背景、選択理由>
近年、エレクトロニクス、情報、通信分野では、人工知能、ビッグデータ、IoT、次世代ネットワーク、ロボット、エネルギー利活用など多方面で、素子からシステムまで新たな技術開発が活発化しています。なかでも広域的に発生する、膨大な情報の活用を革新的に迅速化、効率化することは、新しい文化、生活様式、生産形態の創造をうながし、社会の発展に大きく貢献すると期待されます。

一方、生活の安全・安心を脅かす種々事象が付帯的に出現し、もはや無視できない状況をもたらしており、対応する技術開発が喫緊の課題となっています。

<対象とする業績>
2017年の日本国際賞は「エレクトロニクス、情報、通信」分野において、科学技術の飛躍的発展をもたらし、新しい産業の創造や生産技術の革新、情報化社会や知識社会の発展、社会の安全・安心の確保に大きく広く寄与する基幹技術やシステム開発、およびこれからの社会の更なる発展を促す可能性が極めて高い基礎的な科学技術に関する業績を対象とします。

 

「生命、農学、医学」領域

授賞対象分野:「生命科学」

<背景、選択理由>
生命科学の分野は近年、いっそうの広がりと深化を見せ、生命の成り立ちについての理解が飛躍的に進みつつあります。

例えば、次世代シークエンサーを用いたゲノムおよびエピゲノム解析、質量分析器を用いた各種オミックス解析、超解像度顕微鏡や三次元電子顕微鏡などを用いた分子形態学的解析、種々のゲノム編集技術を用いた細胞・個体レベルの解析などが現在、目覚ましい勢いで進展しつつあり、こうした革新的な解析技術により、これまでの概念を大きく変えるような発見が次々と為されています。

生命倫理や個人情報の取り扱いに配慮しつつ、このような生命現象の理解を進めることは、人類の叡智に寄与するものであるとともに、未来の新しい医療の創造や普及につながることが期待されます。

<対象とする業績>
2017年の日本国際賞は「生命科学」の分野において、科学技術の飛躍的発展をもたらし、新たな生命現象の発見や、生命機能の理解を可能にする解析・分析技術の革新など、社会に大きく貢献する業績を対象とします。

 

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