Japan Prize

分野検討委員会とは、国際科学技術財団内に設けられた委員会です。翌々年の日本国際賞の授賞対象となる2分野を選定し、毎年11月に発表しています。また、財団に登録された世界14,000人以上の推薦人(著名な学者・研究者)にジャパンプライズWEB推薦システム(JPNS:Japan Prize Nomination System)を通じて受賞候補者の推薦を求めています。

分野検討委員会委員

委員長 中村 道治 国立研究開発法人 科学技術振興機構 顧問
公益財団法人 国際科学技術財団 理事
副委員長 橋本 和仁 国立研究開発法人 物質・材料研究機構 理事長
副委員長 宮園 浩平 東京大学 大学院医学系研究科 分子病理学分野 教授
委員 喜連川 優 国立情報学研究所 所長
東京大学生産技術研究所 教授
久間 和生 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 理事長
杉山 雄一 国立研究開発法人 理化学研究所
バトンゾーン研究推進プログラム 杉山特別研究室 特別招聘研究員
高橋 真理子 朝日新聞社東京本社 科学医療部
朝日新聞科学コーディネーター
中村 栄一 東京大学総括プロジェクト機構 名誉教授・特任教授
長谷川 眞理子 総合研究大学院大学 学長
藤野 陽三 横浜国立大学 先端科学高等研究院 上席特別教授
古谷 研 創価大学 大学院工学研究科 教授
東京大学名誉教授
山本 正幸 東京大学名誉教授
基礎生物学研究所 名誉教授
(役職は2019年11月現在、敬称略、五十音順)

 

2021年(第37回)授賞対象分野

「物理、化学、情報、工学」領域
授賞対象分野: 「資源、エネルギー、環境、社会基盤」

(背景、選択理由)

現代の文明化した暮らしは、要素技術をシステム化して生まれた多様な基盤技術によって支えられています。国連の持続可能な開発目標(SDGs)が「最大の地球規模の課題」と位置付ける「あらゆる形態と様相の貧しさの撲滅」のためには、社会を支える基盤技術の普及と高度化が欠かせません。
一方、気候変動による影響が顕在化し、緩和策のみならず適応策が必要だとの認識も高まっています。今後、さらなる災害の増大が懸念される中、レジリアントな社会づくりも喫緊の課題です。
都市鉱山も含めた資源の開発・リサイクル技術、水の利用・処理システム、エネルギーマネジメント、防災や減災の技術、環境変動の予測や対応、さらには都市や交通などに関わる社会基盤技術にイノベーションが強く求められています。

(対象とする業績)

2021年の日本国際賞は、「資源、エネルギー、環境、社会基盤」の分野において、飛躍的な科学技術の創造・革新・普及をもたらし、それらを通して人類社会の持続的な発展に寄与するなど、社会に大きく貢献する業績を対象とします。

「生命、農学、医学」領域
授賞対象分野: 「医学、薬学」

(背景、選択理由)

医学・薬学分野の近年の進歩は目覚ましく、ゲノム医療や再生医療、医療におけるロボット活用が急進展する一方、がん免疫治療薬、抗ウイルス薬といった画期的な医薬品が次々に生み出されています。
それでもなお、高齢化や生活習慣の変化にともなう疾患や新興感染症への対策、病原体やがんの薬剤耐性の出現などが世界的に大きな問題となっています。
現代の医学・薬学は、工学や情報学との融合を含む新しい医療の創造と普及、新規医薬品の開発・生産、ドラッグデリバリーシステムの開発などを通じて、人々の健康な生活に一層の貢献をすることが期待されます。

(対象とする業績)

2021年の日本国際賞は、「医学、薬学」の分野において、飛躍的な科学技術の発展をもたらし、疾病の「予防」、「診断」、「治療」、「予後の予測」に関する新たな発見や革新的な技術の開発を通じて、人々の健康増進に寄与することにより、社会に大きく貢献する業績を対象とします。

2020年(第36回)Japan Prize授賞対象分野

「物理、化学、情報、工学」領域
授賞対象分野: 「エレクトロニクス、情報、通信」

(背景、選択理由)

エレクトロニクス、情報、通信の分野では多様な技術が次々に生まれ、人類社会に大きく貢献してきました。その進展は著しく速く、近年は、人工知能、ビッグデータ、IoT、ロボット、半導体デバイス、光・無線ネットワーク、情報セキュリティなどの基盤技術において革新的な展開が見られます。その結果、例えば、物理空間とサイバー空間が結合されることにより、膨大な情報の蓄積とその高度な解析が可能になり、産業構造や人々の生活様式が大きく変革されつつあります。
こうした技術の進展は、経済発展のみならず社会的課題の解決をもたらし、安全・安心で持続可能な社会、創造性豊かな生活の実現につながることが大いに期待されます。

(対象とする業績)

2020年の日本国際賞は「エレクトロニクス、情報、通信」分野において、科学技術の飛躍的発展をもたらし、新しい産業の創造や生産技術の革新、社会の安全・安心の確保、生活の快適性向上などに大きく寄与した基盤技術やシステム開発、およびこれからの社会の更なる発展を促す可能性が極めて高い基礎的な科学技術に関する業績を広く対象とします。

「生命、農学、医学」領域
授賞対象分野: 「生命科学」

(背景、選択理由)

生命科学は解析技術の進歩とともに近年大きく発展し、生命体のもつ複雑かつ精妙な仕組みが次々と明らかにされてきました。とくに、全遺伝情報とその発現状態を迅速に決定できるDNAシークエンス技術、遺伝情報を狙った方向に改変するゲノム編集技術、細胞内の小器官から脳の複雑な組織に至る様々なレベルの生体構造を可視化するイメージング技術などが確立され、広く使われるようになった今日、生命科学はさらに新しい次元を切り開こうとしています。
生命倫理に配慮しつつ、生命現象の基盤について理解を深めることは、新しい医療の創出や、人類の持続可能な発展のための叡智をもたらしてくれるものであり、人々の幸福に貢献すると期待されます。

(対象とする業績)

2020年の日本国際賞は「生命科学」の分野において、新たな生命現象の発見、パラダイムシフトの提唱、あるいは生命機能のより深い理解を可能にする技術革新など、科学技術の飛躍的発展をもたらし、社会に大きく貢献する業績を対象とします。

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Japan Prize授賞対象分野(2021年-2023年)

授賞対象分野は基本的に3年の周期で循環します。

毎年、Japan Prize分野検討委員会から向こう3年間の授賞対象分野が発表されます。

「物理、化学、情報、工学」領域
 
「生命、農学、医学」領域
授賞対象分野
授賞対象年(回)
授賞対象分野
資源、エネルギー、環境、社会基盤
2021年(第37回)
医学、薬学
物質・材料、生産
2022年(第38回)
生物生産、生態・環境
エレクトロニクス、情報、通信
2023年(第39回)
生命科学

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