雄大な自然や巨大建造物を前にしたときに感じる「崇高」には,人々に、社会とつながり他者に資する行動へ向かわせる心理的効果が確認されている。この崇高を生じさせる視覚的・音響的な特徴を現代テクノロジーの力で抽出し、その特徴を既存の映像・音に付加することで、個人や集団に最も適した崇高刺激を作りだす。崇高刺激体験により人々の自発的な社会的交流を生み出し、孤独・孤立問題の解決やウェルビーイング向上に活かす。
助成金 1,000万円
研究代表者
関西大学文学部心理学専修
教授
共同研究者
株式会社Xiberlinc
デジタル脳科学ラボ Director
共同研究者
東京大学大学院情報理工学系研究科
次世代知能科学研究センター 准教授
共同研究者
Assistant Professor,
University of Vienna, Department of Cognition, Emotion, and Methods in Psychology
生態系維持を担う動物の保全は重要であるが、農業被害をもたらす種も少なくなく、保全と経済活動の間に大きな軋轢がある。本研究では、牧畜に依存しているネパールの高山地帯において、家畜を襲撃する大型ネコ科動物・ユキヒョウを軸として研究を実施する。家畜襲撃割合の異なる村落間の自然・生活環境の違いと、襲撃個体の特徴を村民らと共に明らかにし、保全と経済維持を両立できる持続可能な共生社会のモデル構築を目指す。
助成金 1,000万円
研究代表者
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
准教授
共同研究者
北海道大学大学院地球環境科学研究院
助教
共同研究者
東京農業大学農学部生物資源開発学科
助教
共同研究者
Conservation Officer,
Government of Nepal, Ministry of Forests and Environment, Department of National Parks and Wildlife Conservation
災害時に限られた資源を有効活用するため、医療や支援の優先順位をつけるトリアージが行われている。これまで災害医療専門家を中心に効率的なトリアージ手法が検討されてきた。しかし、トリアージが被災者の生活や社会に対しどのような影響を生むのか、どれほど市民の納得感を得ているか等については未だ研究がなされていない。本研究では、災害大国日本におけるトリアージ実践の人文社会学的な影響を明らかにすることを目指す。
助成金 1,000万円
研究代表者
東京大学大学院法学政治学研究科総合法政専攻
博士課程
共同研究者
追手門学院大学社会学部社会学科
講師
共同研究者
東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター
特任助教
共同研究者
東京大学大学院医学系研究科医療倫理学分野
特任研究員
ロマ(=ジプシー)にインタビューを行い、ロマの言語「ロマニ語」の基礎語の意味をロマニ語で説明してもらい記録し、英訳を添え、世界初の「ロマニ語の説明的辞書(一種の国語辞典)」の制作基盤とする。言語を通じて彼らの世界観の周知に努め、欧州におけるロマの正しい理解につなげる。「外国人のための辞書」しかない現状において「母語辞典」を提唱する本研究は、消滅危機言語ロマニ語の保護政策レベルを一段階引き上げる。
助成金 440万円
研究代表者
神戸市外国語大学外国学研究所
客員研究員
(2024年4月現在、敬称略、五十音順)