平成祈念研究助成

平成記念研究助成

研究助成一覧

2026年

自然災害後に広がる人獣共通感染症「レプトスピラ症」と闘う、新しい統合診断技術の開発

大雨や洪水の後で広がりやすく、年間数万人の命を奪っている人獣共通感染症「レプトスピラ症」から人々・動物・環境を守るためには、「ワンヘルス」アプローチを用いた新しい診断技術が必要です。この研究では、患者・患畜を早期に見つけるための迅速検査法と、感染源となる水辺や土壌など危険な場所を特定する環境検査法の二つを、多分野の科学技術を融合させて開発することを目指します。早期発見と感染拡大の予防に貢献します。

助成金 900万円

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研究代表者

福岡大学 医学部 微生物・免疫学講座
講師

尾鶴 亮

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共同研究者

Professor, Department of Biomedical Engineering, University of Virginia

Jason A. Papin

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共同研究者

鳥取大学 医学部医学科感染制御学講座細菌学分野
准教授

小幡 史子

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共同研究者

Professor, Department of Medical Microbiology, College of Public Health, University of the Philippines Manila

Sharon Y. A. M. Villanueva

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共同研究者

産業医科大学 医学部 微生物学講座
教授

齋藤 光正

プラネタリーバウンダリーと農村の平等な発展の橋渡し:
インド農村部の土壌持続可能性と社会構造を理解し、新技術「分散型アンモニア技術」の道筋を探る

インドの農村部では、カーストに基づく社会構造や輸送インフラの未整備により、肥料を十分に入手できない農家が多く、土壌の肥沃度と作物収量の低さが貧困を固定化している。本研究では、空気と水と再生可能エネルギーだけでアンモニア肥料を現場で製造する小規模分散型の技術に着目し、インド・テランガナ州の農村で土壌調査・栽培試験・農家への聞き取りを実施する。肥料への公平なアクセスと環境負荷の低減を両立し、小規模農家でも持続できる仕組みを提案することを目指す。

助成金 900万円

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研究代表者

京都大学 地球環境学堂 資源循環学廊
助教

柴田 誠

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共同研究者

京都大学大学院エネルギー科学研究科 エネルギー社会・環境科学専攻
准教授

小川 敬也

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共同研究者

株式会社QioN
代表取締役社長

平野 祥久

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共同研究者

京都大学大学院エネルギー科学研究科 社会環境エネルギー専攻
特定研究員

Soumya Basu

動物意識の起源を探る:
西洋的人間中心主義による価値観を変える

今まで魚類・昆虫・頭足類といった進化的にヒトから遠い動物は、本能(遺伝子)に従って動いていると考えられてきた。しかし、我々はかれらがただ本能(遺伝子)に従って動くのではなく、ヒトのように自分でものを感じ、考え、内省して行動できることを科学的に明らかにすることで、かれらがヒトと変わらない意識を持っていることを示し、人間中心主義的な価値観から生まれた倫理観を再構築することを目標にしている。

助成金 667万円

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研究代表者

大阪公立大学 大学院理学研究科 生物学専攻 動物社会学講座
特任研究員

十川 俊平

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共同研究者

兵庫県立人と自然の博物館 生態研究グループ
研究員

大崎 遥花

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共同研究者

琉球大学 理学部海洋自然科学科生物系
ポスドク研究員

川島 菫

大規模で複雑な人流に秩序が生まれる仕組み

歩行者集団は、混雑・事故の社会問題解決に向けた工学的課題の対象であると同時に、生命システムにおける自律的な秩序形成の顕著な例でもある。近年の様々な実験・理論研究により小規模の集団形成の理解は格段に進んだ。しかし数千人に及ぶ密で複雑な流れに秩序が生まれる仕組みは依然未解明である。本研究は最大2500人からなる現実の人流を詳細に計測し、四方八方から往来する人々が秩序立った流れを生む原理の解明を目指す。

助成金 900万円

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研究代表者

京都工芸繊維大学 情報工学・人間科学系
准教授

村上 久

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共同研究者

富山大学 学術研究部工学系
講師

都丸 武宜

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共同研究者

マサチューセッツ工科大学数学科 C.L.E.
ムーア数学講師

Karol Bacik

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共同研究者

早稲田大学 高等研究所
准教授

Claudio Feliciani

陸域からの流入物が育む海洋生態系の解明

本研究は、森から流れ込む落ち葉がどのように海の生態系を育むかを調べることで、森と海のつながりから地球温暖化と生物多様性対策を統合的に考える基盤を作ります。様々な技術を持つ研究者が協働し、底引網などの野外調査と、詳細な生物観察、環境DNA、同位体分析など先端的な研究アプローチを統合することで、日本沿岸の海底にある落ち葉だまりに住む生物多様性(魚類や底生生物)と炭素蓄積量とその分解特性を評価します。

助成金 870万円

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研究代表者

京都大学 フィールド科学教育研究センター瀬戸臨海実験所
助教

山守 瑠奈

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共同研究者

京都大学 フィールド科学教育研究センター舞鶴水産実験所
助教

邉見 由美

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共同研究者

京都大学 フィールド科学教育研究センター舞鶴水産実験所
特定研究員(特任助教)

八柳 哲

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共同研究者

京都大学 フィールド科学教育研究センター 芦生研究林
講師

松岡 俊将

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共同研究者

京都大学 フィールド科学教育研究センター 北海道研究林
助教

杉山 賢子

平成記念研究助成 研究代表者間の連携

弊財団では、現代の複雑な社会課題を解決するには、単一の専門領域にとどまらない「知識の統合」と「多様な連携」が不可欠であると考えています。

そのため、平成記念研究助成ではこれらを重視した研究を幅広く支援するとともに、採択者同士が互いの知見を掛け合わせ、新たな価値を生む「共同研究」の場づくりにも積極的に取り組んでおります。

マラリア流行地に適用可能な高感度「その場」核酸診断法の開発

マラリアは今なお人類の公衆衛生上の脅威であり続けている。その診断は顕微鏡検査と抗原検査が中心であるが、これらの診断で検出されない低原虫濃度の感染が伝播を下支えする存在として課題となっている。一方でPCRなどの核酸検出技術は有効であるが、コストや設備の制約から臨床現場での活用は困難である。我々は分子ロボティクスに基づく新たな核酸検出技術を発展させ、流行地現場でマラリア分子診断を実現する世界を目指す。

助成金 900万円

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研究代表者

長崎大学 熱帯医学研究所・生態疫学分野
助教

加賀谷 渉

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共同研究者

東京科学大学 情報理工学院 情報工学系
テニュアトラック助教

浜田 省吾

(2026年4月現在、敬称略、五十音順)

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