日本人が主食とするコメは長い時間と労力をかけて収量や食味が改善されてきました。しかし、アフリカで幅広く主食とされているイモ類はその植物学的な特性から研究が難しく、品種改良がほとんど進んでいません。本研究では、アフリカの代表的イモであるキャッサバを対象に、情報技術(IT)を使って農業遺伝資源を効率的かつ大規模に評価する技術を開発し、品種改良の高速化を通じて食料・栄養問題の解決に貢献します。
助成金 1,000万円
研究代表者
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター 生物資源・利用領域
主任研究員
共同研究者
ロンドン大学通信接続システム研究所(英国) 研究員
共同研究者
国際熱帯農業研究所(ナイジェリア)
キャッサバ育種ユニット長
人類は数多くの感染症に囲まれており、人類が感染症をどう理解し、付き合うか、という関係性は無視できない課題である。感染によってヒトの身体の中では何が起こり、ヒトはどう行動し、ヒト集団は流行にどう反応するのか、こうした感染症の基盤的な問いについて、マラリアを例にアフリカの流行地フィールドで医学、経済学、文化人類学の融合した観察を連続的に展開することで、学問横断的な感染症理解のためのフレームを構築する。
助成金 1,000万円
研究代表者
長崎大学熱帯医学研究所生態疫学分野
助教
共同研究者
独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所
研究員
共同研究者
Department of Microbiology, Tumor and Cell Biology, Karolinska Institutet, visiting researcher/
長崎大学熱帯医学研究所病害動物学分野 客員研究員
共同研究者
広島大学大学院人間社会科学研究科人間総合科学プログラム
教授
貿易摩擦や戦争が勃発し「新たな冷戦」ともいわれる状況下、主要大国は各国から支持を求め、正統性を競い合っている。特に、国の数が多く支持母体として重要な「グローバル・サウス」諸国について、それらを牽引しているとされるインドと中国がどのように認識しているのか、またグローバル・サウス諸国自身のアイデンティティも明らかではない。本研究では、国際関係論・歴史の観点から、これらの認識と国際秩序像を明らかにする。
助成金 514万円
研究代表者
京都大学東南アジア地域研究研究所
助教
共同研究者
神戸大学大学院法学研究科法学政治学専攻
助手
共同研究者
ニューヨーク市立大学シティ・カレッジ
助教
共同研究者
ニューヨーク市立大学大学院センター
博士候補生
急激な気候変動に伴う病害発生は、農林業全体に大きな被害を与えている。これらに対する対処法は、未だ農薬散布の増量・効率化による従来型の手法が一般的であり、抜本的解決には至っていない。これに対し我々は、分子ロボティクスの応用によるスマート農薬の実現でこの問題解決に貢献する。飛行したのちに植物に長期間付着し、適切なタイミングで的確に働きかける、従来とは全く異なる発想に基づく自律的な農薬の実現を目指す。
助成金 1,000万円
研究代表者
東京科学大学情報理工学院情報工学系
テニュアトラック助教
共同研究者
東京農業大学生命科学部分子微生物学科
助教
共同研究者
東京農業大学生命科学部分子微生物学科
教授
共同研究者
東京農業大学国際食料情報学部国際農業開発学科
教授
(2025年4月現在、敬称略、五十音順)